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2021年3月19日 ゲスト・トメ北川(ザ・ハプニングス・フォー)


【放送内容】

1曲目の「君の瞳を見つめて」に続いてお聴きいただいた、ハプニングス・フォーの「男と女」。言うまでもなくフランス映画の主題歌のカヴァーだが、

「(この曲を演るのは)ハプニングス・フォー以外にいないですよ(笑)」(東郷昌和)

当時客席で観ていた番組ナビゲーター・東郷昌和にとって特にインパクトが強かった1曲である。

「あれは衝撃でしたね。グループサウンズでは<演出>があったり、振りがあったりダンスがあったりしている中で、ハプニングス・フォーって静寂な感じで『じっくり音楽を聴かせますよ』といったグループだったのを憶えていますよ」(東郷昌和)

「ウエスタン・カーニバルとか、みんなキャーキャー凄いじゃないですか。何にも聞こえないの。僕らの時だけバーッと拍手しただけで、あとは(静かに)聴いてくれるの、何故か」(トメ北川)


解散後もハプニングス・フォーのメンバーは、今日に至るまでそれぞれに音楽の世界で活躍を続けて来た。そしてそれぞれの活動と並行する形で再結成し、今に至る。

「それぞれがそれぞれで仕事をなさっていて、また一緒にやろうよ、となるのが嬉しいですね。当然何十年も経てきている訳ですが、がむしゃらにやって来た昔の音楽と、今やっている音楽と、見つめ方・接し方は違いますか?」(東郷昌和)

「違いますね。自然に出てくるし、カウントが出ればみんな音がダーッと出ちゃうし」(トメ北川)

3曲目はデビュー曲の「あなたが欲しい」。2017年のグループサウンズ・フェスティバルにトメ北川+篠原信彦で出演した時の映像をご紹介した。この時のサポートバンドのキーボードは近田春夫。今は亡きペペ吉弘がハプニングス・フォー解散後に結成したバンド《羅生門》のメンバーだった。映像ではその当時の思い出話でトメさんと近田さんが盛り上がる貴重な場面もご覧いただいた。




《麻上冬目》としてもソロ活動や様々なミュージシャンとのコラボレーションも展開するトメさん。その活動の一つで長年に渡るものが、黒沢裕一・山崎イサオとのトリオで務める井上順のバックコーラス。歌のみならずダンスやトークも披露するステージについて、曰く「飛んだり跳ねたりしてます」。<踊らないGS>で始まったキャリアにいつしか増えた多彩な引き出し。そのほんの一部を番組でもご紹介させていただいた。


最後に、トメ北川の<これから>を尋ねると、

「やれることは何でもやろうと。楽しく演れば」(トメ北川)

「今もエネルギッシュに色々な方とコラボレーションしつつ、ハプニングス・フォーのメンバーも大事にしつつ……いいなぁ」(東郷昌和)

「だからいいんですよね。(それぞれが)全然違うことをやりつつ、時々集まってね。以前は1年に1~2度集まってハプニングス・フォーをやっていたんですけど、これからは、2ヶ月に1度はやろうよ、新しい曲もクニ(河内)さんに書いていただいてやろうかなって計画していて」(トメ北川)

トメさんの<計画>が実現する日々の到来が、そう遠くないことを願う音楽ファンは多い。



【エピソード】

ハプニングス・フォー解散から再結成の間に、トメさんも数枚のソロアルバムをリリースしている。番組ではその中から「青春から」(1976年)そして《麻上冬目》として発表した「誘惑」(1981年)のジャケットをご紹介した。AORテイストの「誘惑」はミッキー・カーチスがプロデュース。全曲ロサンゼルスでレコーディングしたのだそう。





【使用楽曲】

♪君の瞳を見つめて(ハプニングス・フォー・1968年)

♪男と女(ハプニングス・フォー・1968年)

♪あなたが欲しい(トメ北川+篠原信彦・2017年ライブ)

♪ウェルカム・トゥ・マイ・ショー (山崎イサオ+黒沢裕一+トメ北川・2017年ライブ)

♪さくらとかわら屋根が見える街 (ハプニングス・フォー+1・1971年)










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